誰もいない教室で

机も椅子も、何もない教室。行政の方針によって既に廃校となり、後は取り壊されるのを待つのみの校舎の一角。年代を感じさせる木造の部屋の中心で、少女はつぶやく。

「あの、一緒にお昼を食べませんか。あなたと一緒だと、おいしく食べられそうな気がするの・・・」

返事はなかった。あるはずもなかった。


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めりものお誘いがあまりに切なかったので即興で
地の文難しい。