魔術師と奇跡と世界の理

昨年末のネタ。今年の汚れ今年のうちにできませんでした。
いつも通りのポケモン乱入ですがなんか話が飛びまくって・・・?


例えば空は青いし風は吹くし、・・・よーしよしよし、この子は今日もかわいいし。あたしの次元にはオオタチという生き物はいないから最後はどうかわからないけど、少なくともその前のふたつは、あたしの次元でも変わりはない。
ただそれは、あたし達が目で見たり触って感じたりした結果として得られるものであって、実際にそうなるまでの過程は次元によって異なるんだ。


この次元であれば、えーとなんだっけ、この惑星が回っているから、その結果として空の色が変わったり風が吹いたりするんだったかな。
とにかく、そんな過程を持っているけれども、あたし達の次元でそれらをもたらすのは、土水火風、さらにそれの上位たる光と闇、この6つの元素なの。光と闇は太陽の位置と共に力のバランスが推移するから結果として色が変わるし、移り気の象徴である風の元素は放っておくといつ力を強めるか分からないから、時に心地よいそよ風、時に荒々しい突風を巻き起こす。・・・たったひとつだけ例外があるんだけど、ここではあんまり気にしなくてもいいか。
おそらく突飛な考えだろうから信じられなくても無理はないけど・・・はあ、似たような設定の物語をどこかで読んだことがあるねえ。作った人はどこまで本気にしてるかわからないけど、想像力を働かせたなら結構いい線行ってるよね。


話ずれた。あたしの次元で起こり得るほとんどの自然現象の源となるこれらの元素を従え、操り、人の手ではできないようなことをやってのける。それが・・・あたし達魔術師ってわけ。ま、厳密に言えばあたしはブレイドメイジだからちょっと違うんだけど、広義で言えばそんなに変わんないわね。


そんなあたし達魔術師だけど、何もなんでもできるわけじゃないの。ぶっちゃけ、知ってることしかできない。
こうやってっ、火をおこすことくらいは楽勝だけど、瞬間移動なんてどうやるかわからないから、今のあたし達が自在に扱える術ではないわ。こんな風に原理が分からないけどごく限られた状況で起こる現象のことを、あたしの次元では奇跡と呼ぶ。だってそうでしょ、奇跡は起こらないからこそ奇跡っていうんだから。



ま、一番分かりやすい奇跡の例はあたしがここにいることよね。次元渡りってね、好きなタイミングでできるわけじゃないんだ。急に熱っぽくなって頭がぼんやりしてきたと思ったら次の瞬間には別の次元よ。この間、目隠しと耳栓つけられてどこか知らないところに連れて行かれる映像を見たんだけど、あんな感じ。・・・ま、あたしがここに来たってことは、何かしらするべきことがあるんだろうけどね。
でもね、言ってしまったらこの次元で起こることはあたしにとっては奇跡だらけよ。この子が1と0で構成された情報になり、一瞬にして遠方に送られてしまうんだから、それって瞬間移動と何が違うんだろって。でっかい鉄の塊が空に浮かんだりモニターに映像が浮かんだりするのは何度か見てるから特に目新しさもないけど、この子達の存在はとんでもないわ。


・・・前に何とかの塔で黒づくめを相手したときのアレ?
もちろん、種も仕掛けもあるけど、少なくともこの次元にいる誰にも見えないわね。証拠がなければあたしを捕まえることはできないだろうから、ま、完全犯罪も楽勝じゃないかな。
あんまり目立つとアレだし、あたしはもう人殺ししないことに決めてるからやらないけどね。


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