TwinHeartsというコンテンツ - りさいーすかいは何をしたいのか?

イラストだったり超短編だったり、時々出てくるこの単語。どうやらいつも出てくる赤い服の娘に関係があるようです。
さてこの単語の下で、オレりさ・いーすかいは何をしたいのか。ざっくり言えば桃園の誓いみたいな記事です。


TwinHeartsは、「お話のプラットフォーム」となり得る設定群と、それをベースにした様々な物語、これをまとめたコンテンツにしたい。そう思っています。今のところは、本気で思っています。
例えば小説を書きたい、マンガを描きたい、しかしネタが見つからない。そんなときに設定のベースとしてTwinHeartsという世界を用い、それにいろんなキャラクターやプロットなんかを載せていく。二次創作ってものを応援する、そんなツールにしたいと思っています。


世界を構成する6つの元素にそれを操る魔術師達、分かりやすい剣と魔法のモダンファンタジー。広大なフィールドに眠る財宝とそれを阻むモンスター、さらにはかつていたと言われる消えた種族。
お宝目指す冒険稼業もいれば、それら相手に商談を持ちかけて生計を立てる商人もいるだろうし、ただひたすらに古今東西あることないことをうたい続ける吟遊詩人もいるかもしれない。西にきな臭い野望の臭いがすれば、東にその抑止力足りえる存在が現れ、北に美しい姫君がいたならば、南にそれを求める平凡な男がいるかもしれない。
・・・これらの物語を紡ぐのは、TwinHeartsというプラットフォームを気に入ってくれた誰かです。
歴史に残る英雄譚の裏に天賦の才がありながらも心に傷を持つ少女がいたかもしれないし、変わりゆく世界の中で魔術師とは何かという命題に挑む姉弟がいるかもしれない。ぶっちゃけ、これが世に出るかどうかはどこかの誰かさん次第です。


TwinHeartsでは細かい部分をロジカルに作るつもりです。例えば冒険者ギルドに所属するどんな種類の冒険者はこれこれこういう装備ができて特技は何で・・・といったもの。武器のカテゴリやスキルの名称など、そういうのは事細かに設定したい。
なぜこんなことになるかってーと、TRPGやPCゲームなんかにもなってほしいなーと、漠然と思っているから。元々オレがPCゲームとして仕上げたかったからってのがこの動機なのですが、ただ見聞きするだけでなく参加するコンテンツにも使っていただきたいのです。
ぶっちゃけ文章とかお絵かきとかはこれのために修行しているのですがプログラミングがもはやさっぱりなレベルなので(苦笑)、正直やる前から頓挫している状況です。アマチュアでゲーム開発したいっていうプログラマと絵師とミュージシャンの方がいるなら、オレはプランナーとしてうちの娘を預けます。そのために本気出す。
そうでなければ、おそらく彼女の話はイラストストーリーになるんじゃねえかと、現状ではそんな感じです。


・・・話がそれた。
とにかく、アナログな設定をできる限りデジタルなパラメータに変換しやすくするために、システムとして重要そうな部分は細かく設定します。
その一方で、システムとしてさほど重要ではない、例えば歴史とか地域とか生活様式とか、その辺の部分はできる限り製作者の想像力に任せられるように、最低限のものしか作りません。
作品ごとに矛盾が出たっていいのです。だって物語ごとの主人公は神様じゃないのだから、誰一人として正確な事実を知っているわけじゃない。海の向こうは滝になってて流れ落ちてると思い込んでても、実際は楽園のような島があった、なんてこともあってもいいでしょう。
何が起こってもおかしくない、それがTwinHeartsの世界なのだから。


多くの人に愛されるコンテンツになってほしい、なんてことはまったく思いません。一部の人がこれは面白いと思って使ってくれれば、それで十分です。
そうできるようにするのが、これからのオレのながーい戦いとなるわけで。最初のパーツが生まれてから既に5〜6年だ、あと10年は戦えるでしょ。


いずれ、TwinHearts Chronicleとして、数多くの物語が紡がれる日が来ることを。