秋、キャンパスの片隅で。

入学の式典とそれに伴う行事が全て終わり、わたしは真っ先に学内の隅にある部屋を訪ねた。図書室と共に、幼い頃から慣れ親しんだ部屋。年中閑古鳥が鳴くような場所だから、わたしの格好の遊び場になっていたのだ。多分、目をつぶってても来る事ができるだろう。
ノックもそこそこに部屋へと入ると、いつものロッキングチェアに見慣れた姿があった。相変わらずなのね、と微笑しながら、老婆はわたしへ語りかける。
最初で最後の、わたしへの講義。

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シリーズたたずみで語るTwinHearts(仮)・その4

ようやく最終回です。今回はこれまでとは違い、全3回からざっと100年ほど後の世界のものになります。これまでに何度か出ている「島最大の港の街」がメインの舞台。意文化交流ってなんかわくわくするよね。
まあ今回のはぶっちゃけ蛇足なんだけど、うちの娘よりも先に浮かんだアイディアだし・・・。

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シリーズたたずみで語るTwin Hearts(仮)・その1

なんか少なくともひとりには需要があるみたいなのでがっつり妄想話しちゃうよ。
ちょっと前まで集中的に描いてたシリーズたたずみから見る4〜5年物のコンテンツ(苦笑)・TwinHearts(仮)。世界の隅に浮かぶ島で何度も紡がれる、ふたりの物語。

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